★2019年8月10日~11日 夏山特別山行 花の加賀白山2702.2m(石川県白山市) |
山行コース
MAP
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第一日目(10日) 篠山市民センターⓅ0:00=(若狭道、北陸道経由)=4:00市之瀬バスセンターⓅ(仮眠)5:00=(シャトルバス)=5:20別当出合登山口5:45-6:30中飯場6:40-8:10
甚之助避難小屋(朝食)8:35-10:15黒ボコ岩10:30-11:05室堂(昼食)12:15-13:15
白山頂上御前峰13:25-13:50室堂センター(宿泊)
第二日目(11日) 室堂センター6:45-(近道コース)-7:20千蛇ケ池分岐7:30-8:00大汝峰8:20-8:40千蛇ケ池分岐ー(お鉢巡りコース)-9:25室堂センター9:45-10:10黒ボコ岩ー
11:00殿ケ池避難小屋(昼食)12:00-13:00別当坂分岐ー14:10別当出合登山口14:20=
(シャトルバス)=市之瀬バスセンター=15:05白峰温泉総湯入浴、お蕎麦賞味16:45=21:15
篠山市民センターⓅ(解散)
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参加者 |
6名 |
四月の山の会総会において起案さっれた夏山計画は剣岳と雲の平の二案でした。剣岳は岩稜の山であり、雲の平は四泊五日の体力が要求される山行です。そこで、会員の皆さんにもっと広く参加していただける夏山計画が必要なのではと、その総会の場で私が提案したのが本夏山計画加賀白山でした。
実施予定の10、11日の天気予報は台風接近の影響もあり、ずっと思わしくない予報が続き、これはどうなることかと、予報の代わる度に一喜一憂の毎日でした。
ところが山行日直前になって台風も朝鮮半島に遠ざかってくれて、最高の天気が約束される中での出発日を迎えることができ、また平均年齢70歳を超える参加者の皆さん、すこぶる意気軒高、とても元気で、もう願ってもない最高の夏山を満喫することができました。もうリーダー冥利に尽きる山行となりました。改めて参加者の皆さん、そして山の神に感謝の意を捧げたいと思います。
本報告では、一言感想文として提出いただいたSさんのすばらしい文章を山行案内の軸にして編集させていただきました(Sさんの感想文引用部分には『』で表示させていただき、他の参加者の方々の一口感想文にはそろぞれのイニシアルをつけさせていただきました)。
深夜0時に市民センターⓅを出発。現地市之瀬バスターミナルに4時に着き、1時間仮眠をとって5時のシャトルバスで別当出合登山口に勇躍5時20分に着く。
5時40分登山開始。中飯場まで結構急な登りが約50分、更に1時間半で甚之助避難小屋に到着する。ここでめいめい持参の朝食を摂る。中飯場を過ぎると右手に別山の山並みも顔を出してくれ、辛い登りを和らげてくれます。避難小屋は展望が開け、別山のすがたがうつくしい。
避難小屋から南龍道分岐までまた急坂が続き、日差しも強く、隊員の動きを見守りながらの登りだったけれど、皆さんすこぶる元気で、これなら大丈夫と自信をもって前進する。
南龍道分岐を過ぎると斜面をトラバースするように登ってゆく。登山道の周りは高山植物が咲き乱れ、別山が端正な姿を常に見せてくれるので、また延命水をはじめ、ところどころに水場があって、気分転換も図れ、無事難関を突破、は黒ボコ岩に着く。
黒ボコ岩は砂防新道との分岐でもあるので、また展望も展望もよく、たくさんの登山者で賑わっています。黒ボコ岩のすぐ上から弥陀ヶ原と名付けられた溶岩台地が広がっていてとても広闊な風景を見せてくれます。御前峰も正面に姿を現し、白雲ももわいてとても夏らしい風景です。
弥陀ヶ原の突き当たりから少し登ると、まるで突然といった感じで室堂センターに飛びだす。11時05分室堂センターに無事到着。正面には白山神社の向こうに御前峰が横たわり、振り返ると別山へと続く山並みが美しい。その右手奥には経ケ岳や、赤兎山、大長山が連なっています。素晴らしい眺めです。
1時間をかけてゆっくり昼食を摂って、コーヒーを堪能してもまだ時間がたっぷり。本日の行動予定はここまでだったけれど、こんないい天気にもったいないと、御前峰を今日中に済ませておいて、明日は大汝峰に登ろうと周知一決。
12時15分に室堂センターを出発、白山神社にお参りして御前峰に向かいます。登山道は一直線に頂上に向けてつけられたジグザグの道だ。でも展望はいいし、花が咲き乱れているので、息は弾むけれどちっとも苦にならない登りです。13時15分頂上に立つ。夏雲が雄大に沸く明るい山頂でした。
『念願の白山登山がこんなに恵まれて叶えられたことは真に幸運の至りでした』
『主峰御前峰2702mから眼下に眺める、一面が這い松と高山植物に覆われた室堂平の景観はまるで大草原のごとき絶景です。その真ん中ほどには白山神社が佇み、大小の山小屋棟を配し、そこに通じる整備された木道や小径がくっきり浮かび出て登山者の行き交う列がくねくねと続く遠望は印象的で、白山の雄大な裾野に抱かれた大らかで美しい山容に惚れ惚れし心洗われるおもいがしました』
 翌朝、6時45分に室堂センターを出発、大汝峰2684mに向かう。登りは近道コースを辿る。お花畑の道です。コバイケイソウにクロユリ、チングルマ、イワギキョウ、イワツメクサ、ミヤマリンドウ・・・・千蛇ケ原から一登りで8時ちょうどに大汝峰頂上に到着。
『しかしその一方、二日目早朝の大汝峰に向かうコースから御前峰の背後(北側)や剣が峰を眺める光景は、南面の室堂平のそれとは真逆の険しい岩稜が絶壁状にそそり立つ山肌を露出を露わにした荒々しく恐ろしいものでした。また辺りには噴火口跡などの谷窪地にできた大小の池・湖、その中に堆積した万年雪の塊が散在しており、険しさを曝け出していました』
『それにしても大汝峰2684mから眺める展望は360度全方向に開け、真っ青の晴天に恵まれてこれまた天空水平線上の大パノラマを満喫しました。まず南東方向間近には木曽御岳が、そこから北寄りに乗鞍岳、穂高連峰、さらに北へと進み立山連峰の峰々が雲の上に突き出し聳えています。また北西方面を巡らせれば日本海上空に浮かぶ白雲が長々と帯状にたなびいており、さらに西、南側へと転ずれば経ケケ岳など福井の名山が霞んで見えて絶品を見る最高のチャンスに恵まれました』
 『そんな眺めを楽しんでいる時、山頂の大汝神社を囲う頑丈な石垣の中からオコジョが顔を覗かせ、チョロチョロ走り回る滅多に見られない光景にも出くわし、皆一同大喜びとなりました』
大汝峰からお鉢巡りコースを下り室堂に戻ります。それはもう花、花、花の道です。
『白山頂上トレッキングを楽しんだ後、10時前に室堂を後にして下山につく。帰りは登りの砂防新道に変えて観光新道のルートをとり、白山を背に眼下には深く抉り削りとられた別当谷を見下ろし、そして左正面上向きに穏やかなスロープの美しい稜線を描く別山を仰ぎ見ながら別当出合登山口へ午後2時過ぎに下り着きました。這い松群落で被われた下山道中にはまるでお花畑のように色々な高山植物が此処かしこに咲き誇り、花に見惚れて写真におさめるのもたいへんでした』
  『幸いに心配された台風発生の影響もなく好天に恵まれ、白山の見どころを余すことなく堪能できました。また帰り際には白峰温泉に浸かって汗を流し、皆さっぱり気分で無事帰路につくことができて、時間的、行程的にも無理なく夏山が
楽しめたと思います。両リーダーにはオッ世話になりおつかっれ様でした。感謝』
[参加者の感想ひと言]
TH: 『白山は花の名山と聞いていましたが、色とりどりの高山植物が咲き乱れ、ホントに名山でした。花の名前が分からず、事前に調べてくるべきだったと後悔しきり。二日ともお天気に恵まれて、ダイナミックな夕焼け、星空、朝焼けも見ることができました。特に大汝山からの立山、槍、穂高、乗鞍、御嶽の雲海越しの展望は見飽きることなく最高でした!』
YK: 『山頂からの眺めはアルプス連峰を一望でき実に雄大でした。お天気、景色、お花、最高でした。なにもかもリーダーさんのお世話のおかげです。参加者の皆様のおかげでこの二日間元気に歩けました。本当に有難うございました』
TK: 『今回の夏山は雨も覚悟していたが、天気には恵まれました。花の白山、まさにその通り、何処に行っても花盛り。素晴らしい景色を堪能させていただきました。オコジョとの出会いもあり、お土産話も持ち帰りました。富士山も拝めるかなと期待していましたが、残念でした。でも北アルプス連峰、御嶽山の白煙など、切り絵のようにくっきりと浮かんで見え、見惚れてしまいました』
YU: 『さすが花の百名山、白山。天気に恵まれ、仲間に恵まれ、色とりどりの花を見ることができました。オコジョを見ました(可愛かったー)。大汝峰の頂上から見た360度の展望。御嶽山、槍、剣、経ケ岳(山行計画にはいっています)等・・・・頑張って登ったから見ることができる景色・・・・夏山を満喫しました。
今回一つ教訓をいただきました。靴の取り違え。二日目の朝、靴箱に私の靴がない。この後、私はどのようにして山に登り、下山するのか?パニックです!!
室堂センターに放送していただき無事帰ってきました。こんなこと、他人事と考えていましたが、誰にでも起こりうること(めーかーや色がが違っても。因みに私の靴は黒、間違えた彼女は赤でした)。これからは、クリップを挟むとかハンカチを載せておこうと思っています』
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